NPO法人まる 工房まる
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九州大学大学院芸術工学研究院

一般社団法人 生き方のデザイン研究所
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北九州イノベーションギャラリー

インクルーシブデザインを軸に活動する九州大学大学院芸術工学研究院が「2030年の福祉のしごと」をテーマに、ワークショップ「Design for SDGs in Fukuoka」を開催。これを皮切りに、福祉施設と技術者による協働の試行をスタート。障害のある人自身がデジタル工作機を使いこなせる人材となるべく、ソフトウェアや機材の学び方、身体的・精神的なサポート方法など、福岡市と北九州市で試行中です。

Process

Hop 未来を想像し、今を考える

Design for SDGs in Fukuoka 2017

「2030年に向けた持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するためのワークショップ「Design for SDGs in Fukuoka 2017」を開催。未来の包摂的な都市のためにIoTとFabを生かすアイデアを考案。これを皮切りに福祉施設と技術者の協働がスタート。

Point

  • ● 病状や不自由など困難な部分だけではなく、その人の「興味・価値観」を聞く
  • ●「 2030年の仕事」という共通のテーマで、多様な人と語り合う
  • ● 未来から考えるので「できる」「できない」ではなく「何が一番大切か」を見る

Data

2017年9月15日(金)-17日(日)
会場:Fukuoka Growth Next
主催:九州大学 大学院芸術工学研究院
共催:一般財団法人たんぽぽの家
後援:福岡市、福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)
参加人数:26名

福祉施設職員の声

活動を通して、障害のある人と職員が「こんなことができそうだ!」というワクワクした実感を共有し、心地よい関係を築けるといいなと思います。

技術者の声

デジタル工作機械での出力データの設計など機材を使いこなせる人はまだまだ少ない。だからこそ、デジタルメイカー育成の可能性はあると思います。

Step 道具を使いこなすための試行錯誤

生き方のデザイン研究所&北九州イノベーションギャラリー ワークショップ

基本的な工作機の機構理解から機材のセットアップ方法やクライアントのオーダーに沿ったデータ制作についての講習を実施。段階的に知識と技術を身につけています。

Data

2017年11月29日(水)-2018年2月7日(水)
会場:生き方のデザイン研究所
講師:高橋志津子(北九州イノベーションギャラリー)
参加人数:3名

技術者の声

ツールの熟練度とは別に、目標物を完成させる手段は、素材・得手不得手・効率性を優先するかなど、さまざまな要素から枝分かれしていきます。どの手段を選択して制作していくのか、そのプロセスにこそ課題があると感じつつ、それ自体を楽しみ、意味あるものにできたらいいなと感じました。

工房まる&九州大学 ワークショップ

すでにITスキルのある施設利用者に、九州大学の学生による機材講習を行い、3Dのキャラクターや機械部品の作図を習得。実際に3Dデータ作成を受注するなど仕事につながりました。

Data

2018年2月1日(木)-16日(金)
会場:工房まる
講師:森山陽介、山崎真弘(九州大学学生インターン)
参加人数:2名

技術者の声

蛇のおもちゃにある関節のような機構を3Dデータ化し出力したところ、3Dプリンタから出たそのまま動かせることに、みなさん驚いていました。新しい技術に驚き、時に戸惑いながらも、それによって次に挑戦したいと思うステップが見える。その繰り返しがスキルを高めていくのだと実感しました。

Jump それぞれの立場から多様な可能性を見出す

九州大学 大学院芸術工学研究院 テクニカルスタッフ

伊藤慎一郎さん

プロセスのモデル化を目指す

パーソナルファブリケーションを通じた能力開発の強みは、つくる力を高めるプロセスにあります。IoT・Fabをツールとし、個人的ニーズの多様性を能力につなぐためのプロセスと、ビジネスのモデル化を探りたいと考えています。

工房まる スタッフ

池永健介さん

Fabでネットワークを広げる

障害のある人自身がデータ作成のスキルを得ることで、物理的な距離を問わない新たな連携が生まれます。そこからネットワークを広げ、仕事の幅を広げることで、つくり手のモチベーション向上につながればいいなと思います。

北九州イノベーションギャラリー 教育普及マネージャー

高橋志津子さん

より実験的な取り組みを行う

各地にいるデジタルメイカーの特性をマッチングさせて制作する、遠隔で全員が同じものに触れられる、共同作業ができるなど、デジタルファブリケーションの特性を生かした環境づくりと、仕事に取り組む体制をつくっていきたいです。

生き方のデザイン研究所 代表理事

遠山昌子さん

相互に学び合う関係をつくる

障害のある人がない人に合わせるのではなく、障害のある人にしか見えない、聞こえない、感じない感覚を共有することで、新しくておもしろい、ワクワクする生き方を発想できる、誰もが暮らしやすい社会をつくっていきたいですね。