QA

本サイトは、デジタル技術(IoTやFab)と福祉の心地よい関係をめざすなかで、福祉・技術・教育など、それぞれの視点から出てくる課題や疑問にQ&A形式で応え、知見や具体例を紹介します。

Q

Fabの技術を使って、どんなことができるの?

A

生活の中で使うものや製品などなど、
自分や周りの人にとって必要なものは(ほぼ)なんでもつくれます。

どんな機材があるのか?

①3Dプリンター
「フィラメント」と呼ばれる素材を使って立体物を造形することができます。素材には、プラスチックやアクリルなど合成樹脂、ゴムのような柔らかい素材、木のような木質素材、シルバーやチタンなど金属、ガラス、いろいろあります。3Dプリンターの種類によって、造形できる素材とできない素材があります。

②レーザー加工機
細かい彫刻や小さいものを切断することができます。木材、プラスチック、アクリル、布地(フェルトやポリエステル)、紙、ボール紙などを加工できます。彫刻だけであれば石材を加工することもできます。

③カッティングプロッタ
自分で作成した文字やデザインを、紙・シール・ステッカーなどに正確に切りたいときに使用します。カッティングマシンとも呼ばれています。

④ミリングマシン/ルーターマシン
平面・溝・歯車などの切削加工を行う工作機械です。ミリングマシンはフライス盤とも呼ばれ、比較的小型で剛性もあり、作業領域は狭いですが精度が高いので、小さな金属部品あるいは電子回路基板などを作成できます。ルーターマシンは、比較的大きめで、木工などを加工することができます。

⑤デジタル刺繍ミシン
写真のような画像データ(JPEGなど)やイラストレーターによるデザインデータをもとに、絵を描くようにスムーズに刺繍することができます。コンピュータ制御で好きな模様を自由に刺繍することができ、手軽に刺繍を楽しむことができます。

例1 : 仕事 × Fab

たとえば、奈良の障害福祉施設「Good Job! センター香芝」では、3Dプリンターと伝統工芸を組み合わせて、障害のある人の手仕事となるオリジナルの張り子の工芸品をつくっています。つくり方は、立体造形の作品を3Dスキャナでデータ化し、そのデータをもとにスタッフ・技術者・デザイナーが製品を設計。張り子の型を3Dプリンターで出力し、手仕事で張り子と着色を行うものです。複数の福祉施設と連携して製造する手法が確立され、同様の手法で製造されたプロダクトが無印良品が年初めに販売する「福缶」の一部商品を製作するなど、仕事の幅も広がりつつあります。

長崎県佐世保市の福祉施設「MINATOMACHI FACTORY」も、図柄をデジタルプリントした布をミシンで縫製することにより、さまざまな製品および仕事を生み出しています

例2: ケア × Fab

たとえば、福岡県北九州にある「生き方のデザイン研究所」では、頚椎損傷のOさんが自分でデザインしたペンタブホルダーを3Dプリンターで出力。思った以上の出来栄えにハイテンションのOさんですが、市販のカフに差し込んで使うデザインなので差し込みの部分の強度が心配だそうです。今後は、微調整しながら試行錯誤の予定です。

東京都品川区のファブ施設「ファブラボ品川」は、作業療法士が3Dプリンタを用いて自助具をつくるためのワークショップを毎月開催しているほか、3Dプリンタで製造したものをハンドメイド作品のオンラインマーケットで販売するなど積極的に展開しています。

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